where was "ゆ〜すけの日記" in the old days…
RSS icon Email icon Home icon
  • スティーブ・ジョブズが僕に与えた影響

    Posted on October 7th, 2011 Yusuke No comments

    仕事上では特に支障はなく、職場の人と彼の死についても話せた。
    ひとりの有名人が死んだ。そのニュースを単に受け止めている。
    しかし、仕事が終わって家に帰る途中、それまでチラチラと感じていた、心の中に穴ができていたのを認めなければいけなかった。


    スティーブ・ジョブズという人物について知ったのは、たった5年前だ。

    iPhoneを発表した2007年のMacWorld。あの時のプレゼンテーションには魅せられた。iPhone自体の衝撃もあるが、それをファンに語りかけるジョブズの姿を見て、人物に興味を惹いたのだ。

    それからMacについて彼のプレゼンテーションを探すうちに、どんどんジョブズが語るMacに惹かれていった。Mac自体はその1年前からMac miniを研究室で使い始め、Intel移行によりWindows機にもなるということでリーズナブルだと思い僕もMacBookを買った。これまでのWindowsやLinuxを触ってきて、本当に人々がコンピュータを簡単に扱うには、最終的に僕のような専門職の助けが必要であると。その考え方は今も変わっていない。Macだけは違った。Macは専門知識がなくても簡単に扱えることを目標とし、そして楽しめるよう作られている。Macに載っているオペレーティングシステムだけが欲しいと考えた時代もあったが、それは浅はかなんだと思い知った。

    Appleの発表がある日はワクワクして、多くは夜中の2時からにも関わらずリアルタイムで中継を追っていた。テキストと写真ベースの英語ブログを2時間ぐらいにわたってチマチマと追いかける。10月4日(GMT)のiPhone 4Sが発表された時もそうだった。

    たった5年間において、僕のコンピュータについての考え方はしっかりしたものに変わった。コンピュータは人々の生活を豊かにするためにあり、簡単に、分かりやすく使えるようにすることは、この業界における使命といってもよい。専門職が野暮ったく最前線にいるべきではない。後方で支えることに徹するべきだと。iPhoneは世界の携帯電話を変え、多くの普通の人がより簡単に、ごく当たり前に使えることを証明した。

    僕はいい製品に惚れ込んでいて、人物に関してはそれなりに興味はあったが、それは誰でもいいと思っていた。でも本を読んでいくうち、ジョブズでなければこういう製品は生まれなかったかもしれない、一方でそう思っていた。

    ガンと闘い、最後の最後まで、死ぬ直前まで、自分のやりたいことをやって果てるという一人の男を見て、また、大統領や多くのIT業界のトップ、アップルストアに集まったコメントや献花、Twitterでの発言を見て、本当にすごい人物が生きた時代に一緒にいたのだなと。そして例え会えなくても、もういないんだ、というだけで人は悲しみを感じるのだと知った。

    Leave a reply